「エコキュートは便利だけど、災害時のことを考えると本当に必要?」
日々の省エネや給湯コスト削減だけでなく、災害時の「お湯の確保」や「緊急時の利用可否」は、万が一の事態に備えて無視できないポイントです。ひたすら解説します。
1. はじめに:エコキュートの災害対応モデル、本当に必要?
エコキュートの災害対応モデルは、本当に必要かと迷う方が多いです。日常では省エネや給湯コスト削減が主目的ですが、災害時の「お湯の確保」「停電時の利用可否」は暮らしの安心につながります。導入判断では次の点を簡潔に確認するとよいです。
- 停電時に給湯が可能か
- 断水時の利用方法
| 観点 | 意味 |
|---|---|
| 安全性 | 地震や塩害への耐性 |
| 利便性 | 停電・断水時の機能有無 |
日常のメリットと非常時の備えを天秤にかけ、住宅環境に合うかを検討することが重要です。
2. 災害時に役立つエコキュートの「減災・レジリエンス機能」
近年、自然災害の頻繁発変・激甚化に伴い、エコキュートにも「減災・レジリエンス機能」への注目が集まっています。災害時でも、エコキュートは私たちの生活を支える重要な役割を担っています。
(1) 各メーカーが提供する災害対応機能の概要
近年、自然災害の頻発化・激甚化を受け、エコキュートにも災害時のライフライン維持に貢献する機能が搭載されるようになっています。各メーカーは、停電時や断水時でも、お湯や水を確保できる「災害対応モデル」や、そうした機能を備えた機種を展開しています。
| メーカー名 | 主な災害対応機能の例 |
|---|---|
| パナソニック | 停電時でも貯湯タンク内のお湯を給湯・シャワーに利用可能。断水時も、タンク内のお湯を非常用水として利用できる機能。 |
| 三菱電機 | 停電時でも貯湯ユニット内のお湯を非常用水として利用可能。一部機種では、断水時にもタンク内のお湯を非常用水として活用できる。 |
| ダイキン | 停電時にお湯を供給する機能(非常用水取水機能)を備え、断水時にもタンク内のお湯を非常用水として活用。 |
| コロナ | 停電時でも、貯湯タンク内のお湯を非常用水として利用できる。断水時にも活用できる機種がある。 |
これらの機能は、万が一の災害時においても、入浴や手洗いに最低限必要なお湯や水を確保できるという点で、非常に心強いと言えるでしょう。ご自宅の状況や、重視する機能に合わせて、最適なモデルを選ぶことが重要です。
(2) 停電時でもお湯を使える仕組み(バックアップ機能)
エコキュートは、貯湯タンクにお湯を蓄える仕組みのため、停電時でもお湯を供給できる場合があります。これは、エコキュートの「減災・レジリエンス機能」の重要な要素の一つです。
停電時でもお湯が使える理由は、主に以下の2点です。
- 貯湯タンク内の保温機能: 貯湯タンクには断熱材が施されており、停電後も一定時間、お湯の温度を保つことができます。
- バックアップ機能: 多くのエコキュートには、停電時でも給湯を可能にするバックアップ機能が搭載されています。この機能により、貯湯されたお湯を優先的に使用できます。
ただし、停電中はヒートポンプによるお湯の沸き上げは停止します。そのため、貯湯されたお湯を使い切ってしまうと、停電が復旧するまで新たにお湯を作ることはできません。災害時など、長期間の停電が予想される場合は、貯湯量や使用状況を考慮した運用が重要となります。
(3) 断水時における活用方法
断水が発生した場合でも、エコキュートに貯湯されているお湯を活用できる場合があります。これは、エコキュートが貯湯タンクにお湯を蓄えているためです。
断水時でもお湯が使える主な活用方法を以下に示します。
| 活用方法 | 内容 |
|---|---|
| 生活用水としての利用 | 貯湯タンク内のお湯を、手洗いや食器洗い、簡易的な清掃などに利用できます。ただし、飲用には適さないため注意が必要です。 |
| 簡易トイレへの活用 | 断水時の非常用トイレとして、貯湯タンクのお湯を流用することも考えられます。 |
| 熱源としての利用 | 状況によっては、お湯を温かい飲み物を作るための熱源として利用することも可能です。 |
ただし、利用できるお湯の量には限りがあります。また、給水が止まっているため、貯湯タンクに水を補給してさらに利用することはできません。断水が長期化する場合には、利用できるお湯がなくなってしまう点に留意が必要です。
エコキュートの災害対応モデルでは、このような断水時でもお湯を安定的に確保できる機能が備わっている場合があります。ご自宅の設置状況や、お住まいの地域の災害リスクを考慮し、適切なモデルを選ぶことが重要です。
3. エコキュートの「災害対応モデル」の選び方
災害時にも役立つエコキュートを選ぶためには、いくつかの重要なポイントがあります。まず、各メーカーが提供する災害対応機能の有無と、その種類をしっかりと確認することが大切です。停電時でもお湯が使えるバックアップ機能や、断水時でも貯湯タンクのお湯を活用できる機能など、ご家庭のニーズに合った機能があるかを確認しましょう。
また、設置場所の環境に合わせた性能も重要です。
| 性能項目 | 重要性 |
|---|---|
| 耐震性能 | 地震による転倒や破損を防ぐために重要です。 |
| 耐塩害性能 | 海岸近くなど塩害地域での腐食を防ぎます。 |
| 寒冷地仕様 | 寒冷地での凍結や性能低下を防ぎます。 |
メーカーによって、搭載されている機能やラインアップに特徴があります。例えば、パナソニックの「給湯ガイド」や、ダイキンの「非常用水検知」など、各社独自の機能を持つモデルがありますので、比較検討することをおすすめします。
さらに、近年注目されている「おひさまエコキュート」は、太陽光発電システムとの連携により、災害時にも電気があればお湯を沸かせる可能性があります。太陽光発電を導入されているご家庭や、導入を検討されている場合は、このような連携機能も災害対策として有効な選択肢となるでしょう。
(1) 災害対応機能の有無と種類を確認する
エコキュートを災害時に役立てるためには、まず「災害対応モデル」を選ぶことが重要です。最近のエコキュートは、停電や断水といった非常時にもお湯を供給できる機能を搭載したモデルが増えています。
災害対応機能には、主に以下のような種類があります。
- 貯湯タンクのお湯を非常用水として利用できる機能
- 停電時でも最低限のお湯を使えるバックアップ機能
- 断水時にも貯湯タンク内のお湯を利用できる機能
ご自宅の地域で想定される災害の種類や、ご家庭のライフスタイルに合わせて、どのような機能が必要か検討しましょう。メーカーによって搭載されている機能が異なりますので、製品選びの際は各メーカーのカタログやウェブサイトで詳細な仕様をご確認ください。
(2) 耐震性能・耐塩害性能・寒冷地仕様の重要性
エコキュートを災害時にも安心して使用するためには、設置場所の環境や想定される災害リスクに応じた仕様を選ぶことが重要です。特に、以下の3つの性能は、エコキュートの耐久性や機能を維持する上で欠かせません。
耐震性能:
地震が多い日本では、エコキュート本体や貯湯タンクが倒壊・破損するリスクがあります。各メーカーは、地震の揺れに耐えうるよう、タンクの固定方法や構造に工夫を凝らした「耐震クラスS」などの基準を満たす製品を提供しています。設置場所の地震リスクを考慮し、より高い耐震性能を持つモデルを選ぶことをおすすめします。
耐塩害性能:
海岸に近い地域では、潮風による塩害で金属部品が腐食し、故障の原因となることがあります。塩害地域にお住まいの方は、塩害対策が施された「耐塩害仕様」のエコキュートを選びましょう。これにより、長期的な使用が可能になります。
寒冷地仕様:
厳冬期には、凍結による配管の破損や給湯能力の低下が懸念されます。寒冷地にお住まいの方は、凍結防止機能やヒーターが強化された「寒冷地仕様」のエコキュートを選ぶことで、冬場でも安定した給湯が期待できます。
| 性能項目 | 重要性 |
|---|---|
| 耐震性能 | 地震による倒壊・破損リスク軽減 |
| 耐塩害性能 | 海岸地域での潮風による腐食・故障リスク軽減 |
| 寒冷地仕様 | 寒冷地での凍結・給湯能力低下リスク軽減 |
これらの性能は、エコキュートが災害時にも安定して稼働するための基盤となります。ご自宅の立地条件や環境を考慮し、最適な仕様のエコキュートを選びましょう。
(3) メーカーごとの特徴とラインアップの比較
エコキュートの災害対応モデルは、各メーカーが独自の技術で開発しており、それぞれに特徴があります。ご自宅の状況や重視する機能に合わせて、最適なメーカーを選ぶことが重要です。
| メーカー名 | 主な災害対応機能・特徴 |
|---|---|
| パナソニック | ・停電時でも貯湯ユニット内のお湯を非常用水として利用可能(給湯機能は停止) ・「凍結防止ヒーター」搭載モデルは寒冷地でも安心 |
| 三菱電機 | ・「給湯優先モード」搭載モデルは、停電時でも優先的に貯湯ユニット内のお湯を給湯 ・「耐塩害仕様」モデルは沿岸部でも設置可能 |
| ダイキン | ・「非常用水給水」機能搭載モデルは、貯湯タンク内のお湯を非常用水として利用可能 ・「給湯優先モード」で停電時でも優先給湯 |
| コロナ | ・「非常用水給水」機能搭載モデルは、災害時に貯湯タンク内のお湯を生活用水として活用 ・「寒冷地仕様」モデルも充実 |
これらの機能に加え、耐震性や耐塩害性、寒冷地仕様などもメーカーや機種によって異なります。各メーカーの公式サイトやカタログで、最新のラインアップと詳細な仕様をご確認ください。特に、ご自宅が立地する環境(沿岸部、寒冷地など)や、万が一の停電時にどの程度お湯を利用したいかを考慮して選ぶと良いでしょう。
(4) 「おひさまエコキュート」と災害時の関係性(太陽光発電との連携)
近年、注目されている「おひさまエコキュート」は、太陽光発電システムとの連携を前提としたエコキュートです。このシステムは、昼間に発電した電気を自家消費することでお湯を沸かすため、日中の電力料金を節約できるだけでなく、災害時にも強みを発揮します。
災害発生時、電力供給が不安定になったり、停電が発生したりする可能性があります。そのような状況下でも、太陽光発電システムが稼働していれば、発電した電力でおひさまエコキュートを動かし、お湯を沸かすことが期待できます。
| 連携メリット | 詳細 |
|---|---|
| 自家消費による電力削減 | 昼間の電力使用量を抑え、経済的なメリットがあります。 |
| 災害時の電力確保 | 停電時でも太陽光発電があれば、エコキュートを稼働させ、お湯の利用可能性が高まります。 |
| 非常用電源としての活用 | 発電した電気を非常用電源として、他の家電製品に供給できる場合もあります(システムによります)。 |
ただし、おひさまエコキュートが災害時に十分な機能を発揮するには、太陽光発電システムが正常に稼働していることが前提となります。また、蓄電池を併設することで、夜間や雨天時でも貯めた電気でお湯を沸かすことが可能になり、より災害への備えを盤石にすることができます。導入を検討される際は、ご自宅の状況や将来的なライフスタイルも考慮して、最適なシステム構成を専門業者にご相談ください。
4. エコキュート導入・買い替え時のポイント
エコキュートを導入・買い替えする際には、災害への備えという観点から、いくつかの重要なポイントがあります。まず、設置場所の条件と災害リスクをしっかりと評価することが大切です。
以下の点を踏まえることで、より安心・安全なエコキュート選びに繋がります。
(1) 設置場所の条件と災害リスクの評価
エコキュートを設置する場所は、災害時の安全性を考慮して慎重に選ぶ必要があります。特に、地震や台風、水害などのリスクが高い地域にお住まいの場合は、設置場所の条件と災害リスクをしっかりと評価することが重要です。
設置場所の確認ポイント
- 地盤の安定性: 地震による液状化や地盤沈下のリスクがないか確認しましょう。
- 浸水リスク: 過去の水害履歴や、ハザードマップなどを参考に、浸水しやすい場所でないか確認します。
- 周囲の安全: 倒壊の危険があるブロック塀や樹木などが近くにないか確認し、安全なスペースを確保しましょう。
- メンテナンススペース: 災害時の点検や修理がしやすいよう、十分な作業スペースを確保しておくことも大切です。
災害リスク評価の目安
| 災害種別 | 確認事項 |
|---|---|
| 地震 | 地盤の揺れやすさ、液状化の可能性 |
| 台風・豪雨 | 浸水想定区域、土砂災害警戒区域 |
| 雪害 | 積雪による倒壊リスク、除雪スペースの確保 |
これらの点を踏まえ、ご自宅の周辺環境や地域特性を考慮した上で、最も安全で適切な設置場所を選定することが、エコキュートの長期的かつ安全な利用につながります。
(2) 補助金制度の活用
エコキュートの導入や買い替えを検討されている方にとって、補助金制度は大きなメリットとなります。特に、災害対応モデルのような高機能な機種は初期費用が高くなる傾向がありますが、国や地方自治体が実施する補助金制度を活用することで、経済的な負担を軽減することが可能です。
現在、利用できる主な補助金制度には以下のようなものがあります。
国の補助金制度:
- 省エネ性能の高いエコキュート導入に対する補助金(例:経済産業省による「省エネ家電等導入促進事業」など)
- 住宅の断熱改修や再生可能エネルギー導入を支援する補助金
地方自治体の補助金制度:
- 各都道府県や市区町村が独自に実施しているエコキュート導入支援補助金
- 地域によっては、災害対策に特化した補助金が用意されている場合も
これらの補助金制度は、年度や時期によって内容が変更されたり、新規に設けられたりすることがあります。そのため、最新の情報を入手し、ご自身の状況に合った制度を賢く活用することが重要です。
| 補助金制度の種類 | 概要 |
|---|---|
| 国の補助金 | 省エネ性能向上や再生可能エネルギー導入を促進するための支援 |
| 地方自治体の補助金 | 地域の実情に合わせたエコキュート導入支援、災害対策への支援なども含まれる |
補助金の申請手続きは、専門業者に依頼するとスムーズに進められる場合が多いです。導入を検討される際は、お住まいの自治体のウェブサイトや、エコキュートの販売・施工業者にご確認いただくことをお勧めします。
5. まとめ:災害に備えるエコキュート選び
エコキュートは、平常時の省エネ・節約効果だけでなく、災害時のライフラインとしてもその価値を発揮します。特に、停電時でもお湯を使える「減災・レジリエンス機能」を持つモデルを選ぶことで、断水時にも清潔を保つなど、被災生活の質を大きく向上させることが期待できます。
災害対応モデルの選び方においては、各メーカーが提供するバックアップ機能の有無や、停電時の給湯能力などを比較検討することが重要です。また、設置場所の環境に応じた耐震性能、耐塩害性能、寒冷地仕様なども、長期的に安心して使用するために欠かせない要素となります。
| 機能・性能 | 重要性 |
|---|---|
| 減災・レジリエンス機能 | 停電時のお湯供給、断水時の活用 |
| 耐震性能 | 地震発生時の安全確保 |
| 耐塩害性能 | 海岸近くでの腐食防止 |
| 寒冷地仕様 | 低温環境下での安定稼働 |
さらに、太陽光発電システムを併設した「おひさまエコキュート」は、自立運転機能との連携により、災害時の電力不足にも対応できる可能性を秘めています。補助金制度などを活用し、ご家庭の状況や地域の災害リスクを考慮した上で、最適なエコキュートを選択し、万が一の事態に備えましょう。

